2012年6月19日火曜日

TMC_スピーチの構成【備忘】

外は台風の中、TMC二度目の準備スピーチを行った。
プロジェクト内容は「スピーチの構成」である。
前回から一ヶ月ほど空いていた。
この間、足繁くカラオケボックスに通った。
前回同様、原稿を丸暗記するためである
しかし結果は二度、本番で言葉が出てこないで詰まってしまった。
何が起きたのだろう。
検証してみる必要がある。

滑り出しは順調だった。
「今月6月といえば、ジューンブライド」
最初の言葉を発しながら演台の前に歩き出す。
コの字型のテーブル配置で、真横にも人が座っているポジション。

演台の前に出るのはまだ早い、とも思った。
なぜか。緊張の圧力でセリフが飛ぶリスクを感じていた。
一度目の準備スピーチではその状況を恐れて、前に出ないどころか、アイコンタクトさえ意識的にしなかったのだから。
しかし、今回はファイルという小道具を使う必要があった。
そうなると演台の後ろでは明らかに不自然。チャレンジするしかなかった。

一文一文を確かめるように言葉を発する。
「内容を三つにわけて具体的に説明します」
ファイルを取り出し本論に移行する。
ここまでくれば流れでいける気がしていた。

ところが、笑いをとりにいった箇所で、言葉に詰まった。
振り返ると、それは聞き手に問いかけるセリフで、アイコンタクトをした瞬間である。
丸暗記というのは綱渡り意識が高く、違う言葉を探すより思い出すことに賭けた。
沈黙が少しずつ長くなる。聞き手がざわざわし始めた。
賭けは失敗。しょうがなく、セリフをリピートしながら違う言葉を吐いた。

丸暗記は本当に綱渡りだ。
一文を抜かすと、一気に論理的に破綻する可能性がある。
スピーチの瓦解。
それが怖い。そのため思い出すことにこだわってしまった。

そして、次に考えたことはタイムロスだ。
スピーチ全体をギリギリの時間に詰め込んでいた。
焦り、やや早口になる。
段落のあいだに大きな間をとれず、感情の発露だけ、声の強弱だけで抑揚をつける時間が続く。
会話調にならないのは丸暗記の限界だろうか。
ジェスチャーは発言とズレが生じ、効果を失っていたように思う。

本論で三つの内容を紹介する中で、確かにどよめきなどの反応はあった。
「三つにわけて紹介しましたが、さらに何よりお薦めしたい理由があります」
あえて詰め込んだ箇所だけに、説得力を発揮しないといけないところ。
どうだっただろうか。正直、手応えはなかった。

次に私自身にも大きな発見があったという、感情の発露。
声に感情を込めて、意外にうまく表現できたように思う。
ただ、この後にきた結論が淡泊というか、無難なものになってしまった。
結論の弱さは、よくよく指摘されることになる。

あれだけやってもこの程度なのか、という気持ちと、
このスピーチで言葉に詰まったのは貴重な学びだという気持ちと半々。

その後、後者が勝ってTMCのグループメールに改善点を乞うた。
勢い余った個人的なお願いに、七人から七様の意見をくれるのがこの集まりの仲間意識の強さなんだろうな。そして、そのどれもが膝を打つ内容だった。
そのうちまとめようということでとりあえず中途半端に〆。

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