2012年7月21日土曜日

手癖は不要か

ジェスチャーが苦手だった。
いや、今でも苦手である。

ただ練習を重ねている今となっては、手を極力動かさないでスピーチをするほうが難しくなってきた。いわゆる手癖。右手を前方で振るような手癖のあるほうが話すリズムがとりやすく、言葉もスムーズに出てくる。

スピーチのときはとにかく手を動かしたほうがいいという考えも耳にする。実は現状、この意見に賛成である。なぜか。自分が聞き手になったとき、内容と関係なくても身ぶり手ぶりのあるスピーチのほうが話に引き込まれるという実感があるからだ。

そんな中、今日の教室は話すときの態度がテーマだった。
態度というのは身ぶり、手ぶり、表情、視線、姿勢、服装、対人距離など、見た目がすべて含まれる。スピーチ実習でも話の中身よりも態度を重点的にチェックされる。

HR流では、話の内容と関係あるとき以外、手は前で重ねるか、両サイドに軽くたらす。ジェスチャーに慣れない頃はむしろこのほうがラクだった。

スピーチにおいてどちらがよいか、という問いは、実生活においてどちらが役に立つのか、と同じ意味だ。まだ明確な答えは出ないが、ジェスチャーしないというのは、普段の意識と逆。それゆえの学びがあった。

今回の実習は手ぶりをまったく使わないことを意識した。意識が終始できていた。それでわかったのは、必要なところではジェスチャーは自ずと出てしまうということ。しかしそれは、伝えたいという思いの強さなんだと思う。

いわゆる手癖は出ていなかったと思う。
これが理想なのだろうか。
手癖は不要なのだろうか。
いずれにしても答えを急がず、しばらく意識して考えていきたい。

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