2011年11月25日金曜日

口調の大切さ

話し方教室で10分スピーチがあった。
初めての体験だった。
普段は3分。

このいつもの三倍強のスピーチ体験で気づいたのは、口調の大切さである。
終始、淡泊でフラットな調子になってしまったのだ。ただ話しているだけの、型通りの口調。守りの口調と言っていいかもしれない。自分としか向き合っていない。これでは聞き手を置き去りにしてしまう。

大きな理由は準備不足だろう。話す内容を自分の中に落とし込めず、それを悟られないよう無難にこなそうという保身が働いていたように思う。
もちろん話材に対する関心で引っ張れる部分もあるだろうが、他の受講生には口調で飽きさせないところがあった。準備不足でも、話し方によって楽しませることができるということに気づいた。

切り出しの調子が尾を引くということもよくわかった。低いトーンで入ってしまい、それが表情を固くしたのか、場に少し緊張感をもたらしてしまった。時間が長いぶん、徐々にテンションを上げて立て直すこともできるのだろうが、今回は話す内容を追うのに精一杯。そこに意識が及ばなかった。

気を込めることをもっと意識する必要があるかもしれない。
気合いで口調がどうにかなるかも、実験してみたいところだ。

ちなみに話題は、夏に通った「傾聴」を学ぶ講座について。
傾聴とは何か?に始まり、受講のきっかけ、具体的な傾聴スキルの一例としてリピティション(繰り返し)、傾聴を学べる本『ピア・カウンセリング』の紹介という流れで話した。

スピーチ後のいくつか質問で、狙い通り、興味を持っていただけたことがわかった。
話材としてあっていただけに、もっと心をつかむスピーチにする方法はあっただろう。

▼本日の学び
会場の一人一人に語りかけるように話す(A瀬さん)
その話題で不快になるかもしれない人への気配り、お断り(A瀬さん)
普段見落としていることへの眼差し(K見さん)
常識を揺さぶる話材の意外性(Y部さん)
恥ずかしい失敗談を披露する勇気(O村さん)
江戸っ子らしい小気味いい口調(I原さん)
滑らかなジェスチャー(I原さん)

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