話し方は声の大きさと歯切れのよさに尽きる。
M先生から言われた何気ない一言は、まるで格言のように妙な説得力があった。
なるほど、確かにこの二つの要素はしっかり鍛えていただいた自覚がある。
M先生の教室ではざっくり5つのカリキュラムで構成されている。
◎プレゼンテーションの練習
◎ボイストレーニング
◎司会練習
◎テキストの講義と実習
◎自由題スピーチ
ボイストレーニングで声の大きさが、司会練習で歯切れのよさが、自然と鍛えられたのだろう。
ほとんど意識はなかったが、愚直にこなしているうち気づいたら身についていた。
ボイストレーニングと司会練習は、筋肉を鍛えるような反復練習である。
こういうのは得意。方法さえわかればガンガンやる。
歯切れなんて意識さえなかった。
司会練習で何度となく、語尾を伸ばすクセを指摘された。
気づかなかったクセだが、口酸っぱく言われるうちに克服できた。
おかげさまで歯切れのいい話し方というものがわかってきた。
そういう意識で、志ん朝なんかを聞き返すと、歯切れのよさだけでも惚れてしまいそうだ。
最近は外郎売りの発声が、この二つの要素を鍛える実践になっていることに気づいた。
今年の下半期の目標の一つとして、外郎売りを暗誦できるようになっている。
年内に50回ぐらいは、来年は1000回でも2000回でも、鼻唄のように諳んじよう。
自分なりには、声の大きさと歯切れのよさは話し方の前提と考えたい。
スタートラインと言ってもいい。
ここに立てたことだけでも話し方教室の収穫だと言える。
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