2012年1月3日火曜日

驚異のプレゼン_メモその1

今年の初読書に『采配』を選んだ勢い、気になっていた実用書を購読した。
『スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン』

プレゼンとあるものの、スピーチを上達させるためのヒントも満載だった。
とりあえずはスピーチ仕様に超訳するイメージでメモしていきたい。

(製品について)聞き手というのは「なぜ気にかける必要があるのか」と思いながら聞いている。聞き手を儲けさせる製品なら、そう伝えよう。節約ができるものなら、そう伝えよう。作業がやりやすくなる、あるいは楽しくなるものならそう伝えよう。なるべく早い段階から、繰り返し、はっきりと伝えよう。「シーン2 一番大事な問いに答える」より


聞き手は「なぜ気にかける必要があるのか」と必ず自問している、という。

スピーチに置き換えると、なぜ“この話を”気にかける必要があるのか、ということだろう。
まずこの問いかけに答えてあげれば、聴衆を話に引き込むことができる。

話す目的を意識しようというのは、他の話し方の本にも散見するトピックだ。
楽しませるのか、感動させるのか、納得させるのか、行動させるのか……。

ただ、スピーチ本の場合、聞き手のことを考えてといいつつも、意外に話し手目線であることが多い。前述の例で言えば、楽しませるのも、感動させるのも、話し手側の目的意識である。

しかし、この本ではあくまでユーザーの視点、すなわち聞き手である聴衆の視点から考えることを促している。

プレゼンとスピーチの目的の違いも関係ありそうだ。
プレゼンというのは相手が行動に移ってはじめて話し手の目的が完結する。
相手の役に立つことだけがスピーチじゃないから、聞き手目線の徹底ぶりが違うのかもしれない。
ただ、話は100パーセント聞き手が決定する、というのも教室で学んだことだ。

なぜ“この話を”気にかける必要があるのか。

よい問いじゃないか。
スピーチの前には必ず聞き手のメリットを考える習慣をつけたい。

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