2012年1月29日日曜日

オーバーな表現に注意を

話し方コンテストの見学に出かけた。
大ホールの舞台で参加者たちが3分スピーチを順番に行っていく。
時間をかけて練り上げられた各人のスピーチは聴いているだけで勉強になるものが多い。

もちろん良い意味ばかりではない。
一つ気づいたことがある。それは表現力の問題だ。

参加者の中に、演劇のような役者がかった話し方をしたり、いかにも朗読やっていますという向きが散見した。これには長短あるなと思った。

確かに表現力としては惹きつけられるところがある。
ただ、大袈裟にやればやるほど嘘っぽく聞こえてしまうのは否めない。
そんな実感があった。
会場の大きさもあるだろう。ひょっとして教室レベルの小さい会場だったら、話の雰囲気に飲まれるなかでただ内容に没頭できたかもしれない。しかし会場が広いと引いた、冷めた目で見えてしまう。

奇しくも講評では、表現がオーバーすぎると話し手と聞き手との間に気持ちのズレが出てくる、ということに触れていた。

会社では声の大きい人ほど意見が通るという状況もあるようだが、
実際の話し方というのは、そうはいかないだろう。

声の大きさ、歯切れ、滑舌。洗練されていることに越したことはない。
ただそれは、自然に聞こえるようにという条件付きのようだ。


さて今回、初めて話し方コンテストというものを見学したが、
いつもいっしょに勉強している仲間二人が入賞するという快挙を目撃できた。
特に優勝したHくんは、表現力はもちろん、本人が晒したくない部分をスピーチに盛り込まれており、切実さがダイレクトに伝わってくる内容。
スピーチのお手本のようだ。

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